A8 はいあります。使ってはいけない薬もあるいし、使う場合に工夫が要る薬もあります。更には、これまで腎臓病の治療薬としては使われてこなかった薬であっても、慢性腎臓病の治療に有用であることがあります。当然、それらを応用します。また、従来から一般的に実行されている薬用量より減らして使用するほうが副作用もなく目的とする効果が期待できるなどが分かってきていますから、これらの臨床的な事実の応用も致します。更には一つの薬がいろいろの作用を発揮します。なかには腎臓を守る作用を持っている場合もあります。その時は腎臓を守る作用を持つ薬を選んで差し上げます。これらは、どれもまさに文字通りの匙加減というわけです。この既存の薬の匙加減で腎機能を悪化させずに維持するだけでなく、改善することも出来るようになってきています。
