生活習慣病CKD透析回避プラザ|生活習慣病、慢性腎臓病(CKD)、慢性腎不全、人工透析、血液浄化療法等について情報を発信しています。生活習慣病を改善し、腎臓病を減らし、透析を回避することを目指しています。様々に手を尽くしても透析療法を始めた方には健康で長生き、自立し、自分で歩けるが目標です。

A7 そうです。日本腎臓学会の慢性腎臓病ガイドラインでは蛋白摂取量を体重kg当たり0.6~0.8gにするよう勧告しています。腎臓が悪くない人では1.0g/kg体重/日ですから人によっては結構なたんぱく制限です。低タンパク食だけで透析回避を目指す場合は0.5g/kg体重/日にしなさいなどと、ステレオタイプに指導する医者や栄養士がいるけれど、人間には欠かすことができないアミノ酸もあるんです。アルギニン、グルタミン、トリプトファン、シトルリン、オルニチン、カルニチンなどのアミノ酸が欠乏しないように気をつけないと、低タンパク食が仇になってしまうのです。これにくわえて、減塩、減リン食、低AGE食、適正エネルギー、それに加えて経口吸着炭。これが分子栄養植え付け療法です。経口吸着炭は薬剤として知られていますが、活躍の場は腸管内にあり、解毒作用と言えますので、栄養補給、すなわち分子栄養植え付け補助剤の役割を演じていると考えています。このような役割は大いに発揮してもらうべきと思います。