生活習慣病CKD透析回避プラザ|生活習慣病、慢性腎臓病(CKD)、慢性腎不全、人工透析、血液浄化療法等について情報を発信しています。生活習慣病を改善し、腎臓病を減らし、透析を回避することを目指しています。様々に手を尽くしても透析療法を始めた方には健康で長生き、自立し、自分で歩けるが目標です。

A5 慢性腎臓病の通常の食事療法は、低タンパク質・減塩食です。これは日本腎臓学会のガイドラインに沿って進められます。しかし、それだけでは十分な効果は出ません。患者さんの腎臓病の状態によっては低タンパク食が必ずしも必要ありません。その意味では適正タンパク、減塩食といったほうが良いかもしれません。いづれにしても、タンパク質を制限した場合にはタンパク価の高い食材を選ばないといけません。そこで、多くは卵を食べれば栄養価がいいと指導しますが、卵に含まれていないアミノ酸で重要なものがたくさんあります。そういうものを加味して、食材をきちんと選ぶことが大切です。これが「分子栄養植え付け療法」です。慢性腎臓病も、整地する必要があります。この整地の役目をするのが低タンパク食です。整地後には新たに必要なものを一つ一つ植え付けなくては家は建てられません。喩えて言いますと、慢性腎臓病の状態を火事にあって燃えお家にたとえて見ましょう。森林が火事にあって燃えてしまった場合、新たに森林にするには、まずブルドーザーなどで燃え木を取り除かないといけません。慢性腎臓病の場合のは、必要なものとはそれぞれ役割を持った栄養素です。これを植え付ける必要があるのです。サナカスペシャルの基礎になっています。