医療情報セミナー
『アミノ酸パワーで生活の質を変えよう』
老いを感じる人・気力の低下を感じる人必聴
江戸川病院CKDセンター長・メディカルプラザ篠崎駅西口 院長 佐中 孜
メディカルプラザ篠崎駅西口 管理栄養士 福島 芳子
平成25年1月26日(土)14:00~ *開場13:30~
会場:江戸川区 東部フレンドホール
住所:東京都江戸川区瑞江2-5-7
最寄駅:都営新宿線瑞江駅から徒歩2分
入場無料・定員348席(先着順)
要旨
今日、話題にするアミノ酸こそが地球上に生命が誕生した時の要であり、生命の源とも言えます。
そもそも、地球は、46億年前という途方も無い時間の彼方で太陽系のほかの惑星と一緒に誕生し、その10億年後、すなわち、36億年前に、地球上に微生物が誕生したと言われています。この途方も無い時の流れは、宇宙ができてから現在までを一年として計算すると、1月1日にビッグバンがあり、その年の10月に太陽系がでるというイメージで置き換えられます。そして、生命は、10月29日頃に誕生します。その2ヶ月後に哺乳類が登場します。人間が地球上に現れるのは12月31日の午後9時48分の紅白歌合戦のクライマックスの時問いことになります。とすると、なんと、人類の足跡が判別出来てからまだ10秒くらいしかたっていないことになります。
では、どのような過程を経て、アミノ酸が出来たのでしょうか?アメリカの化学者S・L・ミラーは、1953年に、水蒸気、アンモニア、メタン、水素など、原始の大気を想定したものをフラスコに入れ、雷などのエネルギーの代わりとして六万ボルトの高電圧を2週間放電し続け、グリシンやアスパラギン酸などの簡単な構造のアミノ酸を作っています。日本でも横浜国立大学で、1996年、一酸化炭素や窒素、水蒸気などが含まれた原始大気に宇宙線が降り注いでいる状況を再現し、アミノ酸と核酸の一部であるウラシルができることを確認したとのことです。
原始大気のなかでアミノ酸と核酸ができたのでしょう。このおうな生命が生まれる条件が整えば、アミノ酸と核酸は雨とともに海に降り注ぎ、海中に溶け込みますので、微生物も生まれます。5億年前のサンヨウチュウの化石からは、アラニンが検出されていると言われています。落下した阻石から、グリシン、アラニン、グルタミン酸といったアミノ酸を発見している研究者もいます。
アミノ酸こそが生命の源です。その能力を識ることにより、加齢という生命の誕生に継続して起きる回避することの出来ない時の流れをどのようにして受け止めれば良いのかという命題に回答を出すことができると思っています。今回はアミノ酸という言葉としては既によく知られたありふれた物質に潜む誤解とそれを解くことによって、健康で、活動的で、美しくありたいという私たちの願望を叶えるためのヒントが得られると考えていますので、その実際についてお話ししたいと考えています。